2019.08.11 配信
第709号 「不都合な社会」から出て生きる


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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第709号
2019.8.11発行
http://www.mag2.com/m/0000251633.html

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先日、非常勤講師をしている大学の前期授業が終わりました。
少し夏休みにも入れていますが、これから生徒たちの
レポートの点数付けがあります。

それにしても毎日のこの暑さは、やはり異常ですよね。

地球温暖化の進行を止める策を、また最近新たに見つけました。
このメルマガでも近日中にお伝えしますね。
(より詳しく書いたものを有料・活動支援版メルマガ7/30号にて発行しました。
http://www.mag2.com/m/0001363131.html )


皆さんもどうぞ体調に気をつけて夏をお過ごしください。

 

Contents
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1.「不都合な社会」から出て生きる

2. 森の再生で過去100年分のCO2を帳消しにできる

3. 9月20日 グローバル気候マーチ 開催
 
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□◆ 田中 優 より ◇■□


『 「不都合な社会」から出て生きる 』


 「プルサーマル利用」と聞いても知らないのが普通だろう。プルサーマル燃料
(MOX燃料)といって、普通のウラン燃料に代えて、ウランにプルトニウムを
混ぜた核燃料を原発で燃やすものだ。


 このプルトニウムは長崎に落とされた原爆の燃料となったもので、ウランより
爆発性が高くて危険だが、そのまま持っていると「核兵器を開発するのではない
か」と疑られる。だから世界的に所有しないよう核拡散防止条約で規制されてい
る品だ。ところが原発から出る「使用済み核燃料」を再処理すると、このプルト
ニウムが増える。日本以外の国は再処理しない方針だが、日本の方針だけは
「使用済の核燃料は再処理すべし」となっていて、1トンで核兵器が作れること
を、すでに40トンを越えて持っている。減らすどころか増えているのだ。


 他国から見ると「日本がプルトニウム量を増やしている、さては核兵器を作る
つもりだな」と思われても仕方ないので、そのプルトニウム量を減らしたい。
そこで仕方なくウランに混ぜて核燃料にしてしまえと考えたのだ。ところがこの
プルサーマル燃料の方がイランより費用が高い上に扱いが厄介だ。だから世界で
止めているのだが、値段の高い分を電気料金にツケ回しができる日本ではそれが
できる。そして九州電力の玄海原発3号機、福井県の高浜原発、静岡県の浜岡原発、
福島県の福島原発3号機と、全国に広げられていた途中で東日本大震災により、
風向きが変わり始めた。


 それが6月21日、参議院議員会館での院内集会の会議の席上、政府は質問され
てこう明言した。「プルサーマルで用いた後の使用済MOX燃料の発熱量が、
使用済ウラン燃料と同等になるのに300年以上かかる。ウラン燃料ですら、発熱量
が下がるのに使用後15年経ってからでないと、乾式貯蔵に回すことはできない。
「使用済のプルサーマル燃料」は、さらに300年以上経たないと再処理はおろか、
運搬することすらできないと。


 これは恐ろしい話だ。東海地震にも南海地震にも、再度の東北大地震にも待っ
てもらわなくてはならない。地震があって水道や電線が途切れてしまったら、冷
やすことすらできなくなるのだ。プルトニウムは自然発火してしまう危険もあるし、
それを混ぜた核燃料は冷やして攪拌し続けていないと溶け落ちるか核爆発する。


 そんな超危険なものを、300年以上も冷やして保管し続ないと次の過程へ進めな
い。そして同じ会議の席上でそのためん必要になる「第二再処理工場」について
聞かれ、「目途は立っていない」「研究開発で特性を把握しながら具体的に検討し
ていく課題と認識している」と答えた。つまり実質的に進んでいないと言い、300
年経って冷えたとしても、次に必要になる施設は「目途すら立っていない」のだ。
先を考えずに進める日本政府の姿勢は、ここに極まれり、という感じだ。


 怖いのはプルサーマルを積んだ原発に、事故を起こして爆発した福島第一3号
機があることだ。モノをまともに考えないか、その能力のない現政権は、福島原
発を「コントロール下にある」としてオリンピックを誘致した。しかし今も福島
第一原発はコントロール下どころか毎日放射能を放出している。必要な汚染された
排出塔の撤去すら、せっかく作ったクレーンの高さが足りなくて撤去できず、そ
のままになっている。崩れ落ちた核燃料には、プルサーマル燃料が含まれている
のだから、手出しすらできない。


 7月4日、グリーンコープ岡山主催で龍谷大学の大島堅一さんの講演会があって
参加した。その資料の中に新聞各社の意識調査があり、原発の未来に対するアンケ
ートが示されていた。「原発再稼働か廃炉か」の問いには、各社の結果とも「一対
二の比率で廃炉を支持する」人の方が多かった。プルサーマル以前に原発の発電単
価は他よりも高く、二酸化炭素の排出削減にも役立たない。

 よく見ると「原発は二酸化炭素の排出量が少ない」と書かれているのではなく、
「発電時の排出量が少ない」と書かれている。つまり採掘も混合も再処理も廃棄
も含まれていない計算なのだ。ついに人々は見放した。それでも進めようとする
のは、政府と既得権を持つ産業界の関係者ばかりだ。


 今や原発で儲けている企業以外は応援すらしない。というのは日本流の進め方に
同調していたのでは、世界でビジネスできない状況が生まれたためだ。たとえば
「ダイベスト運動(温暖化を進めてしまう企業に投資しない、投資を引き上げる運
動)」や「RE100運動(再生可能エネルギーからの電気で将来的にすべてまかなう
宣言)」などが世界的な企業に広がり、「石炭火力発電」を進めることはできない
し、再生可能エネルギー100%を目指さないと、生産品を売ることもできない。


 それどころか部品を納入することすらできない。世界では原子力も同じ扱いだ。
そんな中で原発や石炭火力を中心に進めているのはトランプのアメリカと日本政府
ぐらいだ。しかしそのアメリカでは、政府が旗を振っているが、多くのアメリカ企
業や自治体は従っていない。温暖化防止を続けているのだ。もはやこの流れを独裁
的な政府が変更させることもできなくなった。


 そんな中で「新聞記者」という映画が公開され、大変な人気になっている。さっ
そく観に行ってきた。まるで現実の政権のしている「モリカケ事件」、「伊藤詩織
さんレイプ事件」「デマによる人格否定事件」など、現実そのままに進行する。

それは確かに必見の映画ではあるのだが、個人的には別な感想も持った。なぜそれ
らの事件に関わった人たちが簡単に自殺するのか、ということだ。人々はまるでガ
ラス細工のように繊細で、小さな狭い身内社会だけの常識に囚われて生きているよ
うだ。人はもっと野太く生きていい。だれに何と言われようと、自分は自分で生き
ていいのだ。ところが映画の中では人々が、属している小さな社会の中の「常識」
に囚われて、死んだり苦悩したりしている。


 狭い社会など抜け出して飛び出せばいいのにと思う。友だちを失うにしてもほん
の小さな社会の中の話だし、悩むのもほんの一時のことだ。新天地で新たな関係を
作ればいい。新たな自分を生き直すことだってできる。今いる社会がすべてではな
いのだ。それより次の社会を睨んで行動する方がいい。今なら社会は変えられる。


(川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、好意を得て転載しています。)





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◆森の再生で過去100年分のCO2を帳消しにできる◆

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森を活かせれば大きな可能性が見えてくる!


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▼「森の再生で過去100年分のCO2を帳消しにできる」
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/070800397/ より



地球全体にどれだけ森が広がれるかを調べた初の研究によれば、現在、森林の再
生が可能な土地は米国の広さほどもあるという論文が、7月5日付けの学術誌
「サイエンス」に掲載された。

そのすべてが森で覆われれば、過去100年近くの二酸化炭素排出量を相殺する実力
があるという。

論文によると、既存の都市や農業に影響を与えずに、世界の森林は現在のおよそ
1.5倍にまで増やせるという。しかし、地球の気温が上昇するにつれ、森に適した
土地は減っていく。地球温暖化を世界的な目標である1.5℃に抑えられたとしても、
一部の熱帯林は暑くなりすぎるため、森林再生に利用可能な地域は2050年までに
5分の1ほど減ってしまう恐れがあるという。



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◆9月20日 グローバル気候マーチ 開催 ◆

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こんなイベントが世界で企画されているようだ。
今年9月20日はこれだね!


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9月20日 グローバル気候マーチ 開催!

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(公式サイトより)

気候変動による悲惨なニュースが日常となってしまった今。
すでに世界中の子どもたち・若者は、「気候危機への緊急対策」を求め立ち上がってきました。
わたしたち大人も声を届けるときがきました。

日本でも9月に向け準備がはじまっています。
ぜひお近くのマーチ・イベント・アクションをフォローしてください!



(公式動画より)

「気候危機の影響を直接体験するのは、私たち若い世代です。

9月20日、すべての皆さんに参加してほしいと思っています。

この世界規模の問題は、すべての人に関係しています。

私たちの地球は1つ。

だからすべての皆さんに関心をもってもらいたい。」




「今未来のために戦わなければ、未来すらない世界がやってきてしまいます。」



「子どもだけに将来の問題を押し付けてはいけません。

今度は、大人も協力すべきです。

“わたしじゃない”と思うなら、誰がやるべきでしょうか?

“今はまだ”と思うなら、いつやるのですか?」



▼参加する、企画する、他詳細はこちらより
https://ja.globalclimatestrike.net/



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