2017.12.14 配信
第626号 『 アルジャーノンになる日 』

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第626号
2017.12.13発行
http://www.mag2.com/m/0000251633.html

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Contents
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1.『 アルジャーノンになる日 』

2.必見!「データで見る!アベノミクスの実績・・過去最高と過去最悪」

3.「農家を脅かす多国籍企業 アフリカにおける遺伝子組み換え作物を巡る闘い」

4. 田中優スタッフおすすめバックナンバー
  ヴァンダナ・シヴァさん「たねの支配を、許してはならない」動画あり


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『 アルジャーノンになる日 』

   未来バンク事業組合 理事長  田中 優



■アルジャーノンの話

 「アルジャーノンに花束を」という小説はとても面白く、感動的な物語だ。
ここであらすじを書いたとしても伝わらないことは分かっている。それでも簡単
に書いておこう。


 アルジャーノンは知的障害者でパン屋に勤めている。その彼を大学で「ロボト
ミー手術」の研究をしている医師が研究材料にして、知的障害者の彼を天才にし
てしまう。誰も及ばないほどの天才となり、自分の知性でその手術の効果を読み
解いてしまう。やがて彼は自分がモルモットにされていたことにすら気づき、ネ
ズミを飼い、そのネズミに彼と同じ「アルジャーノン」と名付ける。


 さらに彼の施された手術を調べ、「確かに天才になるがそれと同じスピードで
低下していってしまう」ことに気づく。次第に衰えていく知性に怯えながら、残
りわずかな知性の中で養護学校に戻っていく決意をする。彼の飼っていたネズミ
が死ぬと、庭に埋めた。さんざん面会を断っていた医師たちが管理する報告書の
中にこう書く。


「ついしん。どうかついでがあったらにわにうめた
アルジャーノンのおはかに花束をそえてやってください」。

 このアルジャーノンの物語は知性を中心に生きているつもりでいる私たちに存
在価値を投げかける。知性の乏しい人に生きる価値はあるのかと。相模原の大量
殺人事件のような問いを投げかけるのだ。


 しかしそのことが今回の文章の趣旨ではない。それを頭に入れた上で、添付し
た文科省の調査データを見てほしいのだ。このグラフは学校で、指導が必要にな
る児童の数の推移を示している(図1)。

(図1)
図表はPDF※で確認してください。


 グラフは2000年を超えたあたりから激増している。その内訳は、上から増加の
著しいADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、自閉症、情緒障害の順だ。
増加の見られない下の二つは「難聴その他」と「言語障害」になっている。


 簡単に言うと、今の子どもたちが壊されつつあるのだ。何が原因かについての
説明はない。もし何らかの文化的要因だったとすれば、こんなに短期に著しく増
加するはずがない。「母原病」と呼ばれるような母の子育てを原因とするにはや
はり時間が短すぎる。


 この原因として考えられるのは、全体的に増加しているのだから誰もが摂取す
るような化学物質を疑うしかなく、しかも脳の情緒を司る海馬や偏桃体を想定す
るしかない。そこに影響を与えるような化学物質として考えられるのは、最近そ
れ以前の「有機リン系農薬」に代わって出てきた「ネオニコチノイド系殺虫剤」
を疑わざるを得ない。


 人間に影響が少ないとして広がったこの農薬は、その受容体である「ニコチン
性アセチルコリン受容体」が海馬や偏桃体に多く分布している点で人間に影響し
ないはずがなかったのだ。


 実際にそれとおぼしき症例がたくさん出ていて、農薬を摂らないような食事に
変えると治っている。このネオニコチノイドの出荷量だが、添付したグラフのよ
うに推移しているのだ(図2)。


(図2)図表はPDF※で確認してください。


 一方でこのネオニコチノイド系農薬に対して、欧米は禁止したり規制したりし
始めている。ところが日本では、逆に規制を緩和しつつあるのだ。理由は不明だ
が、少し前まで経団連の代表をしていた人物こそ、ネオニコチノイド農薬を生産
している住友化学の米倉会長だった。ここにつながりを想定しない方がおかしい
だろう。


 かくして化学薬品メーカーの利益のために、子どもたちが壊されていく時代が
進んだのだ。このままなら、すべての子どもたちが「要指導児童」になる日も近
いだろう。最近、「何でしたっけ?」とファミレスで聞かれることが多くなった
気がしないだろうか。

 ネオニコチノイドは短期記憶に影響を及ぼす。破壊衝動やうつ状態、不眠や物
忘れに症状が出る。 


 大人もまた同様だ。酒で頭を壊した大人たちに加えて、さらに融通の利かない
石頭の大人たちが増えていく。調べたければ真っ直ぐ腕を伸ばした手を、指先ま
で伸ばさせてみるといい。指先が震えるのがその特徴だ。


 何で化学物質を摂取してしまうかというと、ネオニコチノイド農薬の特徴は
「水溶性、持続性、残効性、神経毒性」にある。つまり農薬を撒いた果物の皮を
剥いても効果なく、その果実自体の水分に残るのだ。分解しても分解された成分
自体が人体に有害で、しかも長く土地に残るのだ。残効性が高いので、農薬を少
なく使う「特別栽培」によく使われる。


 日本で健康を気にする人たちが、果物を食べ、お茶を飲むようにすることが多
いが、それこそがネオニコチノイド農薬摂取のワースト一位と二位なのだ。


 さらに主食であるコメに対しても、カメムシ対策で膨大に撒かれている。空中
散布されている長野県松本市では。学校が成り立たないほど子どもたちへの影響
が出ている。


 まず摂取しないことが大事だ。そして呼吸しないこと。しかし不可能だから松
本市のように訴訟してでもやめさせる運動をするか、他の土地に逃げるしかない。


 私たちは世代を越えた「アルジャーノンの実験」をしているようなものだ。
アメリカではついに平均余命が短くなった。歴史上初めてのことだ。アメリカで
の自閉症の発症率は、遺伝子組み換え作物のコーンと小麦の出荷量と比例してい
る。日本は農薬に甘く、アメリカは遺伝子組み換え作物に甘いことが人々の健康
に影響しているようだ。


 アメリカで売れなくなった遺伝子組み換え作物は日本に輸出され、さらに日本
政府は遺伝子組み換え技術に対して規制緩和しようとしている。


 アルジャーノンの話と違っているのは「頭が良くなる栄光の日がないこと」だ。
栄光のない影ばかりの未来を作ってしまう。でも人々は今の暮らしのすばらしさ
や努力のない利益に溺れている。こんな社会は変えなければならないと思う。


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以上、2017.12発行 
※「未来バンク事業組合ニュースレター No.93/2017年12月」より抜粋

※PDF版はこちら
http://www.geocities.jp/mirai_bank/news_letter/MB_NL_93.pdf



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◆必見!「データで見る!アベノミクスの実績・・過去最高と過去最悪」◆

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田中優より

「必ず見ておいた方がいいデータです。」


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼「〈データで見る!アベノミクスの実績〉

過去最高=昭恵氏に税金1億円超・富裕層資産・大企業の内部留保や
タックスヘイブン投資、

過去最悪=非正規雇用・ワーキングプア・賃金・家計消費・女性差別・過労死」

http://editor.fem.jp/blog/?p=3427  より(2017.10)


▼1 首相夫人が史上初めて税金1億1千万円ムダづかい
安倍昭恵氏が税金1億1千万円を私物化
(昭恵氏付職員の人件費だけで1億1千万円だから諸々もっと使っているはず)

▼2 ワーキングプアが過去最多、アベノミクスで23万人増
1年を通して働いても賃金が200万円以下が3年連続1,130万人

▼3 大企業の役員報酬は1.8倍増で過去最高(役員報酬1億円以上)
アベノミクスで役員報酬とワーキングプアが過去最高という典型的な「貧困と格差の拡大」の構図に

▼4 非正規労働者の割合は37.5%、非正規労働者数は2千万人を突破し過去最多

▼5 一方、正規労働者数は民主党政権時より安倍政権は少ない

▼6 実質賃金は過去最低、民主党政権時より16万円も賃下げ

▼7 大企業の内部留保は過去最高の328兆円、実質賃金は過去最低

▼8 大企業の配当金と経常利益は史上最高、民主党政権時より大企業正社員も賃下げ

▼9 大企業の労働分配率も民主党政権時より大幅に低下させた安倍政権

▼10 大企業の法人税負担は史上最低、中小企業の6割しか負担しない大企業

▼11 日本企業のタックスヘイブン(ケイマン諸島のみ)への投資額が過去最高

▼12 富裕層上位40人の資産は2倍増、貯蓄ゼロ世帯は427万世帯増
富裕層上位40人の資産が全世帯の半分の資産と同じに


▼13 「身を切る改革」で官製ワーキングプアは過去最多
今回の衆院選でも日本維新の会と希望の党が「身を切る改革」を公約していますが、
この「身を切る改革」で自治体の官製ワーキングプアは64万4,725人にも増えています。

▼14 35年間で最低の家計消費支出にした安倍政権

▼15 日本の教育への公的支出をOECD34カ国で最低とし、
教育無償化に逆行して私費負担も増加させた安倍政権

▼16 軍事費は過去最高
高校授業料無償化は安倍政権前の軍事費に戻すだけで今すぐ実現できる

▼17 男女格差を過去最悪の世界111位にした安倍政権
2016年の女性の所得は前年から10ポイントも減り男性の所得の半分にまで低下

▼18 過労死で毎日1人超の命奪い労災最多
安倍政権は「残業代ゼロ」でさらに労働者の命奪うのか

▼19 日本の有給休暇の消化率が2016年調査で3年ぶりに世界最下位

▼20 安倍政権5年の激増ベスト3は富裕層資産・大企業役員報酬・
自民党への献金、労働者には非正規化・賃下げ・貧困・過労死、
自民党が選挙に勝って得するのは富裕層と大企業役員だけ




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◆「農家を脅かす多国籍企業 アフリカにおける遺伝子組み換え作物を巡る闘い」 ◆

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田中優より

これが現実なのになぁ。


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼「農家を脅かす多国籍企業
アフリカにおける遺伝子組み換え作物を巡る闘い」
http://www.diplo.jp/articles17/1712-02transg%C3%A9niques.html より抜粋


  多国籍企業による種子支配が進む一方、そうした流れに抗う運動もまた世界
各地で生じている。欧州では遺伝子組み換え作物(GMO)に反対するいくつもの
団体が「エコサイド」、すなわち生態系破壊を根拠としてモンサントを「告発」
した。

 彼らはこの「民衆法廷」を2017年4月にハーグで開き、この米国の巨大種子企
業に「有罪判決」を下した。そして、GMOを巡る賛成派・反対派の闘いはアフリ
カでも今繰り広げられている。



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◆田中優スタッフおすすめバックナンバー
 ヴァンダナ・シヴァさん「たねの支配を、許してはならない」動画あり◆

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Facebook※でも反響の大きかったこのたねのお話、
こちらでも再掲させて頂きます!

※田中優公式Facebookページ https://www.facebook.com/tanakayupage/


田中優より
「ヴァンダナ・シヴァさん、この映像はとても良い表情をしている。
素敵なビデオだけど、音楽はなんと友人のウォン・ウィンツァンさんでした。」


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼パルシステム Facebookより
https://www.facebook.com/palsystemcoop/videos/876508952399309/


「たねの支配を、許してはならない」
(環境活動家 ヴァンダナ・シヴァ博士)


 私たちが口にするほとんどの食べ物は、もとを辿れば1粒の「たね」から生まれ
たもの。ところがいま、世界で売買されている種子のうちのなんと75%が、5つの
多国籍企業に所有されていることをご存知ですか?

 それらの企業は、遺伝子組換え技術と特許を利用して種子を私有化しつつある
という見方さえあります。


いま、見えないところで「たね」に何が起きているのか──


 インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさんは、

「グローバリズムや工業的農業は、たねをお金儲けの道具のように扱っている。
 たねを、企業による独占や支配から守らねばなりません」

と訴えています。


▼もっと読む

いま「たね」の世界で起きていること
「たねの支配を、許してはならない」
http://kokocara.pal-system.co.jp/2015/02/09/seed-vandana-shiva/?fb



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