2017.06.09 配信
第595号 『 日本ミツバチ 』とネオニコチノイド系農薬マツグリーン散布

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第595号
2017.6.9発行
http://www.mag2.com/m/0000251633.html

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※このメルマガは転送転載、大歓迎です。


Contents
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1. 『 日本ミツバチ 』
  &長野県松本市、ネオニコチノイド系農薬のマツグリーン2が空中散布の予定!!

2.作業員1人肺から2万2千ベクレル 国内最悪の内部被曝

3. 治安維持法で逮捕・拘束された人々は数十万人、共謀罪社会の未来は

4.田中優スタッフおすすめバックナンバー
  『 森鴎外の汚点「放射能被害は現代の脚気か」 』


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□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■


天然住宅コラム第8回


 『 日本ミツバチ 』


■日本ミツバチがいるということ


 前回、小林建工の話をしたが、その小林さんに日本ミツバチのハチミツを分け
てもらった。実は我が家では、以前から日本ミツバチのハチミツを使っている。


 ところが日本ミツバチから採れるハチミツは量が少なく、西洋ミツバチと違っ
て年に一回しか採れない。日本ミツバチは野生種なので、自然界に普段から住ん
でいる。その野生のミツバチをおびき寄せて、箱の中にハチミツを貯めてもらう
のだ。そのハチミツは値段も高いが、それ以前にほとんど売っていないし信頼で
きるものばかりではない。西洋ミツバチのハチミツと混ぜられたとしても確認の
しようがないからだ。


 小林建工は愛媛県・今治の会社だ。今、ミツバチを滅ぼしてしまっている可能
性の高いネオニコチノイド系殺虫剤は、市街地である今治市だったら当然使われ
ているだろう。日本ミツバチは西洋ミツバチより敏感で、農薬を察知すると巣を
捨てていなくなってしまう。とても今治市内で採れそうにない。どこで採ってい
るのだろうか。

「石鎚山の山奥です。…今治では難しいので」


 おそらくは木材を伐採している山で採っているのだろう。普通の山では今や、
松枯れ対策や害虫対策のためにネオニコチノイド系の『マツグリーン』※という
殺虫剤が撒かれている。これが山から流れ出る水自体を汚染してしまっているの
だが、日本ミツバチを飼っているということは、山に殺虫剤を撒いていないこと
の証左なのだ。



■知ってほしいから…


 そのハチミツを恐ろしく安い価格で売っていた。ぼくは驚いて聞いた。

「なんでこんなに安く?」

「もともとタダで配ろうと思っていたんです。知ってもらえばいいと思って」


 日本ミツバチのハチミツは、味が濃厚でとても美味しい。一種類の花の蜜を集
めることはできない代わり、自然の花の蜜を集めた複雑な味がするのだ。しかも
西洋ミツバチのハチミツからは微量ながらネオニコチノイドが検出されるが、日
本ミツバチではほぼ皆無だ。だから我が家は日本ミツバチ派だ。


「我が家では買うのに苦労していて、
隠岐の島の養蜂家さんから買っていたんす。これを買うことはできますか?」

「これからホームページでも公開しようと思っているところです。
…日本ミツバチのハチミツと言ってもニセモノも多いですからね」


 石鎚山には若い頃に登ったことがある。登山者がほとんどいない山で、険しい
道を鎖を使って登った覚えがある。本物の自然に出会える場所だった。あの山の
奥で集めたハチミツだと思うと、さらにうれしくなる。友人たちに配ろうと、少
し多めに買ってきた。本当は全部買い占めたかったけれど。



■カネではない価値を


 だけど価値が分かるからといって、自分ばかりがもらって他の人が手に入れる
可能性を奪っちゃいけない。実際、我が家からのプレゼントには日本ミツバチの
ハチミツをよく選んでいる。これが広がればネオニコチノイド系農薬の問題に気
づく人が増えるだろうし、殺虫剤の危険性に気づいて反対してもらえる人が増え
るかもしれない。そもそも殺虫剤を使わなくても元気な野菜を作れば虫は広がる
ことができないのだから。…そう思って関わりのある人に、説明もせずに配って
いる。だからその貴重さはよくわかるのだ。

 帰りに気づいたら、我が家の一歳の娘が一個余分に握っていた。お店の人がプ
レゼントしてくれたそうだ。…こんな商売がしたいと思う。おカネ儲けではなく。


『いつかその価値に気づいてもらえるだろうか。
そうでなくてもその子の体には本物の良いものが入るのだから、それでいい』

 きっとそう思ってくれたのだろう。なんだか久しぶりに、気持ちの良い出会い
をした。ぼくは実はシャイで、人に話しかけようとしない性格なのだが、今回ば
かりは話しができて良かったと思う。


--*--*-*--*--

※マツグリーン

大変です!!

長野県松本市で、ネオニコチノイド系農薬のマツグリーン2が空中散布される予定です!!
(他の町や自分の住んでいる町も、ぜひ調べてみてくださいね)


田中優より

「松枯れ対策という理由で神経毒性のあるネオニコチノイドを空中散布している。
この松本の農薬散布を考えるおかんの会の中でのビデオで、学校が成り立たなく
なるほどの症状が出ていると。
ぞっとした。」


▼松本の農薬散布を考えるおかんの会 Facebookページ
https://www.facebook.com/MATSUMOTONONOYAKUSANPUWOKANGAERUO…/


ビデオはこちら(どちらも松本の農薬散布を考えるおかんの会より)

◆ https://www.facebook.com/MATSUMOTONONOYAKUSANPUWOKANGAERUOKANNOKAI/videos/1915538612025840/

◆ https://www.facebook.com/MATSUMOTONONOYAKUSANPUWOKANGAERUOKANNOKAI/videos/1915536875359347/



★署名サイトはこちら
https://www.change.org/p/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E5%B8%82-%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E5%B8%82%E9%95%B7-%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E9%81%94%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E5%B8%82%E3%81%AE%E8%BE%B2%E8%96%AC%E7%A9%BA%E4%B8%AD%E6%95%A3%E5%B8%83%E3%82%92%E3%82%84%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84?recruiter=47065291&utm_source=share_petition&utm_medium=copylink&utm_campaign=share_petition


宛先: 松本市 松本市長

『こども達の未来のために、松本市の農薬空中散布をやめてください!』

(農薬による健康被害から子どもと市民を守る有志の会)


私達は、平成29年5月17日の報道で、松本市四賀地区の他、里山辺・本郷地区
にも松くい虫被害対策としての農薬空中散布を拡大実施予定であると知りました。

松本市が行っている四賀地区では空中散布による健康被害が既に発生しているとい
う情報があります。また、空中散布実施拡大地区(里山辺・本郷地区)は、運動施
設(かりがねサッカー場等)、保育園、幼稚園、小中学校、信州大学、浅間温泉、
美ヶ原温泉と、子どもや多くの観光客が集まる場所となっております。
当然風向次第では、市街地にも薬剤は流れます。

 使用される農薬は、マツグリーン2というネオニコチノイド系農薬(有効成分ア
セタミプリド)です。ネオニコチノイド系農薬は、ヒトの脳に対する発達神経毒性
による胎児・小児への悪影響(特に発達障害)、神経毒性筋疾患の増加との関連性
が指摘されており、中毒症状(中枢神経症状、循環器症状)も起こします。

 EU各国等世界的に使用禁止の動きが広がっています。農薬の有効成分であるア
セタミプリドについては、欧州食品安全機関が2013年12月に子どもの発達神
経毒性可能性を指摘しています。

 上田市においては、住民の健康被害が寄せられたことから平成21年度以降空中
薬剤散布を中止しています。

 松枯れ対策も大切な問題ですが、伐採や樹種転換などの代替手段があります。
しかし、住民、殊に子ども達が、万が一にも健康被害を受けてしまえば、命や健康
は代替できません。

 このような健康被害を防ぐべく、薬剤空中散布の実施を中止することを求めます。
 どうか子ども達の健康を守って下さい。



★関連ニュース


■「3回目の中止申し入れ 松本市に「住民の会」 /長野」
https://mainichi.jp/articles/20170608/ddl/k20/040/218000c


■「ヘリ農薬散布中止を 松本市民ら集会、仮処分申請も」
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20170608/CK2017060802000034.html


■「松くい虫の被害予防・無人ヘリによる薬剤散布を行います」(松本市HP)
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/kurasi/sigoto/ringyo/osirase/yakuzaisanpu.html



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 田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」では、
田中優のコラム「住まいと森のコラム」を始めています。

「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどが
たくさん入っています。
 

☆--★ 2017.6.9現在、コラムは第75回まで更新中!☆---★  

田中優の「住まいと森のコラム」 

 月に3回記事を更新しています! 


■目次一覧 http://tennen.org/yu_column 


第1回 住むんだったら健康な家がいい
第2回 そのどこがエコなの?
第3回 天然住宅は高い?
第4回 蚊を殺すのにバツーカ砲
第5回 いい湯だな、バハン
第6回 次の世代に引き継げる林業に
第7回 本物「小林建工」さんとの出会い
第8回 日本ミツバチ
第9回 カビを寄せつけない技術
第10回 温泉三昧、雨ときどき間伐
第11回 小屋礼賛
第12回 皮むき間伐の弱点
第13回 低周波騒音問題
第14回 上下階騒音問題
第15回 住宅リテラシーを
第16回 湿気で溶けていく家
第17回 住宅貧乏
第18回 家を担保にした超・長期ローンを
第19回 「私、研究所の者です」
第20回 鉄筋にアースを
第21回 太陽パネルの電気自給は「冬場」が大事
第22回 男なら天然住宅!
第23回 男なら天然住宅!~男ならスペックにこだわれ~
第24回 男なら天然住宅〜男なら「マイホーム主義」〜
≪番外編≫寺田本家さんに共感する
第25回 暮らしに家を合わせる
第26回 次の世代の住まいとは
第27回 「未完」の家
第28回 カナダからの見学者
第29回 気候の事情、個人の事情
第30回 健康を害さない防音ルーム
第31回 電力自由化でどこを選べばいいの?
第32回 エアコンは「熱を電気でつくる」もの?
第33回 電力自由化を契機に節電を
第34回 24時間換気の不要な家
第35回 「カネを出せば買える家」じゃない
第36回 「普通の」家
第37回 自宅の完成見学会
第38回 森を守って、健康長持ち
第39回 ネオニコ住宅の恐怖
第40回 ベランダって必要なの?
第41回 年収300万円台からのマイホーム
第42回 抵当権を登記しない融資を
第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議
第44回 伝統大工は頑固なままで
第45回 木材に要注意
第46回 楽しいハイブリッド林業
第47回 自立的なウマ、琴姫
第48回 この世にムダなものはない
第49回 天然住宅にすむのに必要なもの
第50回 ホタル族、ホタルに会う
第51回 ホームバイオガス
第52回 いびきが消えた
第53回 高知県興津海岸は、こうして残された
第54回 太陽温水器の裏ワザ
第55回 「Low-Eガラス」の功罪
第56回 不都合を楽しむ
第57回 音と暮らす生活
第58回 においの環境問題
第59回 空気が吸えない恐怖
第60回 秋雨前線と電気不足
第61回 家が変わると暮らしが変わる
天然住宅バンク出資のお願い
第62回 湘南発、未来へ
第63回 おカネに頼らず暮らす
第64回 虫対策、その後
第65回 おカネに依存しない暮らし、自営
第66回 おカネに依存しない仮想通貨
第67回 天然住宅はホコリが少ない?
第68回 住宅教育が必要だ
第69回 住宅費用のイニシャル、ランニング
第70回 無煙炭化器
第71回 偉いぞ、炊飯器
第72回 中国のシックハウス問題
第73回 のらぼう菜
第74回 孤独になる?自給生活
第75回 「自給住宅」と食べ物


★☆★ 天然住宅 ホームページはこちら★☆★
 http://tennen.org/ 

・施工例 http://tennen.org/gallery
・お客様の声 http://tennen.org/voice
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・プラン集 http://tennen.org/plan
・見学会のお知らせ http://tennen.org/event
・住宅コーディネートって何? http://tennen.org/coordinate
・資料請求 http://tennen.org/request


他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。




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◆作業員1人肺から2万2千ベクレル 国内最悪の内部被曝◆

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田中優より

「とても危険です。
ウランのような物質は飲食しても悪影響が少ないけど、呼吸で肺に入れると
はるかに危険性が増すから。管理が崩れていることが心配です。

また、これは“アルファ線”核種による内部被爆なんです。
ピストルの弾がガンマ線だとしたら、アルファ線は爆弾です。とても心配です。」


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼「作業員1人肺から2万2千ベクレル 国内最悪の内部被曝」
http://www.asahi.com/articles/ASK67424PK67ULBJ006.html


 茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで、ウランとプル
トニウムが入った保管容器から放射性物質が漏れて作業員5人が被曝(ひばく)し
た事故で、原子力機構は7日、このうちの1人で50代の男性職員の肺から、2万
2千ベクレルのプルトニウムが検出されたと発表した。暫定で1年間に1・2シー
ベルト、50年で12シーベルトの内部被曝をする値で、過去にこれほどの内部被
曝をした例は、国内ではないという。原子力機構は「急性の放射線障害が出るほど
ではない」としている。



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◆治安維持法で逮捕・拘束された人々は数十万人、共謀罪社会の未来は ◆

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田中優より

「『治安維持法によって逮捕・拘束された人々は数十万人とみられ、
その内、送検された人々は7万5681名、送検後に死亡した人々が1682名』
(文中より)

という治安維持法 と同様に適法(法務大臣の言い分)な共謀罪、
子どもたちにどんな未来を届けるつもり?」


  ◇   ◇   ◇   ◇  


▼膝に釘打ち拷問、反戦本所持で少女を半殺し―金田勝年法相「治安維持法は適法」から共謀罪への悪夢
(志葉玲さん フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)2017.6.6)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20170606-00071772/


 実際に犯罪行為が行われなくても、そうした行為について複数人で話しただけ
で摘発・処罰され、デモなど憲法上認められた行為についての話しあいまで対象
とするとも言われる共謀罪(テロ等準備罪)法案。

 同法案は「現代の治安維持法」とも言われるが、先週2日、金田勝年法務大臣は、
治安維持法について「適法」だとした上で、同法による拘留・拘禁についても
「適法」と答弁。



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◆田中優スタッフおすすめバックナンバー
  『 森鴎外の汚点「放射能被害は現代の脚気か」 』 ◆

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■ 結核と並ぶ恐怖の疾病  


 脚気などという病気は今では名前すら聞かないかもしれない。膝の下を叩くと
足がびゅんと伸びる。それで脚気の診断ができる。伸びなければ脚気の可能性が
ある。 この脚気が江戸時代から蔓延し、毎年1〜3万人が死亡していて、結核と並
ぶ「二大 国民病」となっていたのだ。

 これが日清・日露戦争時に大きな問題になった。  

 今でこそ原因はビタミンB1不足であるとわかっているが、ビタミンの概念すら
なかった当時は伝染病説が主流を占めていた。コメを玄米で食べるならビタミン
B1は不足しないが、白米にすると不足する。しかし「銀シャリ」と呼ばれて珍重
されていた白米を、玄米に戻すことには大きな抵抗があった。戦に出征してくれ
た兵士たちに、いくら栄養のためと言われても玄米に戻すことは困難だったのだ。  


 しかし1884年、海軍軍医の高木兼寛氏が実際に航海中に実験し、ビタミンB1を
含む麦飯にすることで脚気を防ぐことに成功した。しかしそれでもその後の日清
・日露戦争の脚気を防ぐことはできなかった。伝染病説が主流の意見として蔓延
し、「白米飯を変えてはならない」とされる意見書が軍の中枢から出されたのだ。  


 その一翼を担ったのが森鴎外(林林太郎)だった。  

 その時期に欧州帰りのインテリである森鴎外は、軍医総監に昇進、陸軍軍医の
人事権をにぎるトップの陸軍省医務局長にまで上りつめた。しかし彼は最後まで
伝染病説から動くことなく、学術的権威に従ったまま多くの兵士を救わなかった。  


 結果的に、戦地入院者のうち44%が脚気であり、在隊の脚気患者をあわせると、
戦地で25万人強の脚気患者が発生した。その責任を森鴎外は取っていない。



■権威主義的対策、ふたたび  

 なんともぶざまな権威主義だが、その失敗は本人ではなく名もなき兵士が被っ
た。簡単に防げたはずの病気を、わざわざ拡大したのだ。  


 この事態に今の放射能被害が重なって見える。世界的に今でも、一般人の放射
線被ばく量の上限は年間1ミリシーベルトになっている。しかし今福島の除染後
の土地に戻る人たちは20ミリシーベルトまで受容させられている。  

 これを危険だと指摘すれば、「放射脳」とか「フォビア(恐怖症)」とか言わ
れて、「病は気から」と精神に問題があるかのように扱われる。さらに「笑って
いる人には放射能被害は来ない」と権威ある医師は発言し、さらに付け加えた。
「これは動物実験で実証されている」と。どうやって動物が笑っていることを
確認したのだろうか。  


 それでも「忘れたがっている人たち」や「原発を擁護したい人たち」にとって
は好都合だから、行政や自治体、教育機関を通じてその意見が流布される。再稼
働する鹿児島・川内原発では鹿児島県知事が、通常の100倍に当たる5マイクロシ
ーベルト/時(年間では43.8ミリシーベルト、政府の甘い計算式を使っても26ミ
リシーベルトになる)であっても、「避難の必要がない。普通に生活してもいい」
「もし福島みたいなことが起きても、もう命の問題なんか発生しない」と述べて
いる。


 日本人だけが特殊な免疫力を持っていて、放射線の被害を受けないとでも言う
のだろうか。世界は日本を異常なものを見るかのように見ている。これは森鴎外
的な権威主義の誤りではないのか。



■白血球分画の異常  

 実際にはもっと怖いことがある。ぼくの住む岡山県に、東京小平市で代々開業
医をしてきた三田先生が転入された。面識はないが、その発言にはずっと注意を
払ってきた。


三田先生は言う。

「放射能の被害は出ていると思う。免疫をつかさどる白血球には5種類の白血
球(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)があり、その比率を白血球分
画という。疾病の種類によってその比率が変わることから、診断に役立てられる
検査法だ。  

 放射能濃度の高い地域では、そのうちの好中球が減少することを見出した。
好中球は全体の6割を占めるもので、減ったからといってすぐに病気になるとい
うものではない。しかし、あまりに低いと敗血症の原因になり得る。その人が汚
染されていない地域に転地療養すると改善が見られる。  今では高汚染地よりも、
特にゴミ焼却場やコンクリート焼成工場の近くで見られる。・・・できれば、
東日本から移住してほしい」と話す。  


 ぼくはこの原因に、ゴミ焼却場の焼却温度とセシウムの気化温度があると思う。
セシウムは政府発表で705℃で気化する。一方のゴミ焼却施設はダイオキシン対策
で1000℃以上で燃やしている。しかも汚染は地域の木々の枯葉や下水スラッジな
どに蓄積され、それが焼却される。するとゴミに多く含まれる塩素と反応して、
塩化セシウムになるだろう。  


 塩化セシウムは水に溶けやすく水を汚染し、小さな粒子なのでこれまで花粉症
用マスクで防げたセシウムと違って、N95という特殊なマスクでなければ防げな
くなる。さらに人間は、飲食物で摂取する重さの5.5倍の空気を毎日吸い込んでい
る。



■未来のための安全  


 この話が脚気のときのビタミンB1の例に重なるのではないかと危惧する。
 権威主義で「それが原因ではない、問題ない」としていたとしても、実際には
健康に大きな被害をもたらす可能性があるのだ。  


 チェルノブイリでは、事故から6年後に疾病が著しく増加した。それはガンで
はなく、最も増加したのは心臓を含めた血液などの循環器系の病気だ。そして多
くの人々が避難を始めたのはそれからだった。日本は先にチェルノブイリの被害
を見ることができる位置にいた。ところがその被害を見ようとしていない。

 ウクライナはホームページ上に英語で、『チェルノブイリ事故から25年
“Safety for the Future(未来のための安全)”』という詳細なレポートを発表
してくれているというのに。  


 私たちは福島原発事故の6年後である2017年をどう迎えるのだろうか。
ぼくはせめて生ゴミや草木は燃やさないようにしてほしいと思う。




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